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社長とわたし ~砂糖の日~(1)

このお話は2部構成になっています

社長とわたし ~砂糖の日~(1)
社長とわたし ~砂糖の日~(2)

※全て別窓で開きます。





「行ってもいい?」

「おう、行って来いや」

「本当にいいの^^?」

「なにわろてんねん、行ったらええやん」

「三月十日 ・・・
 私の誕生日と重なってるからね」

「こっちにおっても何もないんやし ・・・」

「なんでないのっ?!」

「誕生日を祝う年でもないやろ~?」

「年齢の問題やろかっ ・・・」

「会社の人らに祝ってもらえ
 旅行も行けて一石二鳥やないか?」

「ほんまや~(笑)
 誕生日に旅行へ行くなんて初めてのこと
  すっごく楽しみになってきた~^^」

「喜んでるやんけ?」

「喜んでへんわ?!バカっ!」



【悠貴子 パート 41歳】 妻の告白




主人(大石隆幸 43歳)と知り合う前の彼氏は
「砂糖の日だね」なんて言って
私の大好きなケーキを買って来て
祝ってくれたりしたんですけど
うちの人が祝ってくれたのは
二人が結婚した最初の年だけ

性格あっさりな私が今年の三月
しつこい目に食い下がったのには
心境複雑なわけがありました。それは
単なる社員旅行が平凡には終わらない
可能性を秘めていたからです ・・・




「あっ、ごめんね 忙しい時に」

「いえ、なんでしょうか?」

「これ、パリの土産なんやけどもらって欲しい」

「あぁ~ これは ・・・
 私がこのブランド好きなこと
  社長はなぜ知っておられるんですか~?」

「河合君と話してたらたまたま ・・・」

「嘘っ! またですか~ ・・・」

「いやいやホンマに!
 たまたま香水の話になって~ ・・・」

「この前、河合さんが急に
 好きな香水のブランド名を聞いてくるから
  なにかおかしいと感じてました」

「ボーナスだと思って!」

「ボーナスを頂けるほど
 成績上がってませんし。社長~
  お気持ちだけ受け取っておきます」

「そうか~ 残念や~ ・・・」


リフォーム会社に就職して今で丸二年
主に瓦工事を扱う会社です。
事務職は固定給で収入も並みですが
経験不問の営業職は驚くほどの高収入!

二年前、当時は
経済的にとても苦しかった時期で
主人のすすめもあり
専業主婦だった私が挑戦!
パート従業員として8時から17時までのあいだ
営業職を担当しています。

そのすすめた主人には
口が裂けても言えない話。
こちらの社長さんに
凄く気に入られてしまいまして ・・・

ラッキーリフォーム社長 
岩永健太郎さん 43歳
細身でスラっと背の高いイケメンです。

この会社に勤めた二年間は
岩永社長との戦いでもありました。
社長 VS 人妻社員
おそらく貢物で落とされるとあとは芋づる式
体を落とされ心を落とされ人生までも落とされ
気が付けば家族をも傷つけている ・・・

浮気の経験はありませんが
貢物をしてくる男性の魂胆くらい
41歳の女性なら知っていて当然

しかし知っていても見落とすこともある

このお話の核心部分に触れるのは
お客様への謝罪に
夜間、何度も同行を求められ
それについて主人が強く抗議を申し入れた
そのあたりから ・・・



社長
「福井さんってお宅なんやけど
 ゆきちゃん、知ってるよね~?」

「それが、全く存じ上げないんです~ ・・・」

「先方さんは大石という名前を覚えてるんや」

「大石 ・・・ 私だけですよね ・・・」

「ご主人の抗議はごもっともやし
 ゆきちゃんを連れて行くのは
  これが最後にしようと思ってる」

「はぁ~ なるべく早く帰宅出来れば
 主人もあのようなことは
  ないと思うんです ・・・」


夜間の謝罪は決まって社長と二人きり
もう何十回と同行していますが
主人のおかげでこの日が最後になりました

が ・・・


「どうでしたか ・・・」

「あかん ・・・」

「やはり私の名前を ・・・?」

「うん~ ゆきちゃんが電話を取ったけど
 そのまま放置してたらしい ・・・」

「そんな覚えないんですけどぉ~ ・・・」

「大邸宅の総葺き替えやから
 二千万近い仕事がパーになったわ」

「ええぇ~~ ・・・」

「お金がまわるいいチャンスやったのに ・・・」

「私が頑張って!!」

「ゆきちゃんが頑張って
 どうにかなる額じゃない。帰ろか ・・・」

「でもそれじゃ私 ・・・」

「ゆきちゃん、去年の社員旅行はどうした?」

「去年は父が病気だったので ・・・」

「そっか、今年は来月のあたまや、どうする?
 みんな彼女とかパートナーを連れてくるけど
  僕だけ一人で淋しいんだよね~ ・・・」

「一応、主人に聞いてから ・・・」

「酌でもしてもらえたら
 今日のことなんか忘れるんやけどw」

「なんとか参加出来るようにします」



伸びきらなかった魔の手 ・・・

二年間、社長なりに
私と真面目に対峙されてたんでしょうけど
いっこうになびかず、とうとう
奥の手を出されてきました。

あとで知ったことですが福井さんとは
社長の後輩にあたるかたのご実家で
電話の話、私のミスも全部デタラメの作り話。

社員旅行におびきだすだけではなく
社長が優位に立つ作戦でもありました



そして当日 ・・・



続く ・・・

社長とわたし ~砂糖の日~(2)

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